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地震に強い家

私たちは災害と常に隣り合わせで生活をしています。

特に、地震はマグニチュード3以上が毎月400回以上起きており、活断層は約2,000もの数があり、国内では地震が発生しないところも、大きな地震が今後も絶対起きないところもないといわれています。

そこで、今回は地震に強い家を建てるには、どのような点が大切なのかをお話ししたいと思います。

 

 

土地の地盤の強度をチェック!

まず、家を建てる敷地の地盤が弱いと、家が沈んだり(地盤沈下)、傾いたりします。家は基礎が大切だと一般的にいいますが、それ以前に地盤が一番大切です。

一般的に田んぼや沼、川や池など、水場である土地は地盤が低く、軟弱な特徴があり、反対に寺社仏閣が昔からある土地は地盤も強固な傾向があります。

埋めてから20年以上経っているから地盤は大丈夫(必要な強度がある)、前に家が建っていたから大丈夫などとよく言われますが、実際に地盤調査をして強度を測ることが必要です。現在は、2007年の住宅瑕疵担保履行法施行により、地盤調査を必ず行わなければならなくなっています。

 

戸建住宅の地盤調査では、低コストで簡易的な「スウェーデン式サウンディング」という調査方法で行われることが多く、当社でもこの調査方法で行っています。

スウェーデン式サウンディングとは、先の尖がった鉄棒を地面に打ち込み、荷重に対する貫入量を測り、強度を算出する方法です。建物が一般的な大きさの場合、計画建物の四隅と中央の5ヶ所を測定します。

地盤調査で必要な強度が出ればOKですが、強度が足りない場合は、地盤改良をする必要があります。

特に、敷地とその周辺が埋め立て地や盛り土で造成された土地は要注意です。過去に陥没があった土地や、液状化や不同沈下の可能性がある土地も、地盤改良が必要と判断されることが多いと言われています。

 

 

建てる前に家の強度をチェック!

地震に強い家かどうかを知るには、家の強度を確認する必要があります。

家の強度を確認するには、「壁量計算」「性能表示計算」「構造計算」のいずれかの計算を行います。安全性は、壁量計算<性能表示計算<構造計算の順に高くなります。

しかし、一番安全性の高い構造計算は、2階建ての木造住宅のうち、小規模建築(面積で500㎡以下、木造の2階建て以下)とみなされる住宅では、建築基準法上義務化されていません。

ほとんどの住宅で構造計算がなされていないのが現状です。これらの住宅の強度確認は、建築基準法で定められている壁量計算のみでOKとされています。壁量計算とは、壁の量だけで地震や台風などの横の力(水平力)によって建物が倒れないかを検証する簡易的な計算方法です。

それに対して、構造計算は荷重や地震に対して柱や梁などが、十分に耐えられるかどうかを緻密に検証する高度な計算方法です。専門的な知識や多くの時間とコストが必要になります。

構造計算していなくても、建築基準法をクリアしているから大丈夫なのではと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、建築基準法で定めている建物の安全性は最低限の基準であり、最適な基準ではないと考えます。

 

さらに、地震に強い家かどうかを知るには、「耐震等級」という指標も大切になります。

耐震等級とは、建物がどの程度の地震に耐えられるかを示す指標のことで、国が定める住宅性能表示です。以下の1~3の性能レベルが設定されています。

【耐震等級1】

建築基準法の耐震基準と同等で、極めて稀に発生する大規模の地震に対して倒壊・崩壊しないレベル。

【耐震等級2】

耐震等級1の1.25倍の地震が起きても倒壊・崩壊しないレベル。

【耐震等級3】

耐震等級1の1.5倍の地震が起きても倒壊・崩壊しないレベル。

 

出典:LIXIL 耐震等級3相当の家づくり

 

耐震等級1<耐震等級2<耐震等級3の順に性能レベルが高くなり、現在は耐震等級3が最高レベルとなっています。耐震等級1では、倒壊・崩壊を免れたとしても損傷する可能性はあるため、被害をより軽微にするためには、耐震等級3とすることが有効と考えられています。

2016年に発生した熊本地震では、耐震等級3の木造住宅はほとんどが無被害または軽微な被害でした。そのため、大規模の地震が発生しても、耐震等級3の住宅であれば、安全に住み続けることができているものと考えられます。

 

「構造計算」と「耐震等級3」、この2つがより安心できる家づくりには欠かせません。

当社では、長期優良住宅の場合、耐震等級3をクリアするように構造計算を行っております。ZEHの場合もご希望に応じて長期優良住宅と同様に構造計算を行っております。

 

 

地震に強いKOSOの家

KOSOの家には「コーチパネル」という高耐震パネルを東北で唯一住宅に採用しています。

コーチパネルとは、面材・断熱材・間柱・枠材が一体化した高耐震パネルです。

力を分散させるモノコック構造で、従来の工法に比べて約2倍の耐力(横からの強い力に耐えられる固さ)と約1.6倍の粘り強さ(横から力が加わったとき、家が崩れることなく傾く力)を発揮します。

これがどのくらいの揺れに耐えられる強さかといいますと、震度7強を超える地震や何度も繰り返す余震にも耐えられる程の強さです。近年発生している地震では、本震に耐えられても繰り返し起こる余震でダメージを受け、倒壊してしまった家が多数報告されています。

大地震には、余震が付きものです。大地震から住まいを守るには、そんな余震にも耐えうる力を備えた家が必要だと考えます。

 

以下の動画はコーチパネルの紹介、耐震試験の動画です。是非ご覧ください。

 

 

 

地震に強い家を建てるには、これまでお話ししましたことを踏まえ、総合的に検討していくことが大切です。

これからご家族みんなで何十年も生活していく住まい。

KOSOの家は、万が一の災害にも耐えうる性能があるからこそ、毎日を安心して快適にお過ごしいただくことができます。

私たちはお客様の想いにとことん寄り添い、家づくりのご提案をさせていただきます。