住宅性能表示が変わります
こんにちは!設計の武田です。
先日大きな地震がありましたね。
皆様、被害などございませんでしたでしょうか。
被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
会社は物が落ちたりはしましたが、
大きな被害はありませんでした。
一年前に起こった地震の際に、
本棚を斜めに傾け、転倒防止バンドをつけていたので
昨年よりは被害を抑えられました。
いつ起こるか分からないのが災害ですので
日頃から対策をしておきたいですね。
* * *
日本では、2050年までに温室効果ガスの排出を
全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを
目指すことを宣言しています。
このうち家庭部門では、
新たな地球温暖化対策計画において
約66%削減という高い目標が掲げられており
様々な省エネ関連施策が4月から順次スタートします。
今回はその中でも4月1日に施行になります、
住宅性能表示制度にスポットをあててお話しします。
断熱性能等級5の新設
住宅の断熱性能がどれくらいかを表す際に
住宅性能表示制度の断熱等級があります。
国内を気象条件によって8つの地域に区分し、
鏡石町・須賀川市・矢吹町・白河市は4地域、
郡山市は5地域にあたります。
地域ごとに等級1~4が設定され、
現行の制度では等級4が最も高い断熱性能です。
等級4の外皮平均熱貫流率(=UA値)は0.75W/㎡、
5地域は0.87W/㎡Kが基準になります。
UA値とは、外壁・床・天井・窓など
外気との熱境界になる部分の熱の伝わりやすさを表す値で、
数字が小さい方が熱を伝えにくく断熱性能が高くなります。
今回新設される等級5では
4・5地域共に、UA値0.60W/㎡Kが基準になります。
断熱等性能等級5及び一次エネルギー消費量等級6の基準案(出典:国土交通省)
一次エネルギー消費量等級6の新設
一次エネルギー消費量は、建物全体の省エネ性能を
総合的に評価できるようにしたものです。
UA値だけでは、その住宅がどのくらいの
エネルギーを消費するか分からず、
使用する設備機器によってエネルギー消費は変わります。
一次エネルギー消費量の計算には、
冷暖房などの設備機器や家電が含まれ、
太陽光発電などエネルギーを創り出す設備機器は
一次エネルギー削減量にあたります。
設計時にそれぞれの設備機器の
一次エネルギー消費量や削減量を計算し、
それらを合計した「設計一次エネルギー消費量」と
設計一次エネルギー消費量が
省エネ基準に適合していることを判断するための
「基準一次エネルギー消費量」を用いて計算し、
一次エネルギー消費性能(BEI値)で表します。
現在はBEI=0.9以下の等級5が最上位でしたが
今回BEI=0.8以下の等級6が新設されることになりました。
断熱等性能等級5及び一次エネルギー消費量等級6の基準案(出典:国土交通省)
少し難しい話になってしまいましたが、
断熱等性能等級5、一次エネルギー消費量等級6の
最上位等級が新設されることにより、
住宅の高断熱化の流れが、今後一層進んでいくと予想されます。
当社では全棟省エネ計算を行い、
ご希望のお客様にはご説明をしております。
廣創建設工業LINE公式アカウント。
知って得する住宅資金や税金の情報、
ブログ・SNSの更新状況をお届けします。
下のバナーより
友だち追加よろしくお願いします。